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シライ電子工業の透明フレキシブル基板をベースとし、透明アンテナ、透明ヒーターなどのご要望に対応します。また、透明フィルムのカスタムから独自設計技術で製品化をサポートします。様々な方との出会いから感動が得られればと、日々透明なフィルムづくりに励んでおります。

透明基板”SPET”(Super-Polyethylene-Terephthalate)事業部とは

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透明基板、透明フレキシブル基板(透明導電フィルム)のパイオニア。
これが、ほんまもんの透明基板、透明導電フィルムやで!

ほんで、単にフレキシブル銅張積層板を購入して加工するメーカやなくて「うちらがあんじょーする事」「しなアカン事」「せんぐりきばる事」を通じで業界、市場、社会のために、よーけ「透明なフィルム」の可能性を拡げて、お役にたちたい、そう考えてきばる「京都にある事業部」です。

1.あんじょーする事
 お客様からのご依頼の奥に様々な想いがある事を私たちは知っています。
 だからこそ、ご依頼はトップレベルであり、不可能を可能にして欲しいというものばかり。
 そんなご依頼にプロとしてお応えするために、私たちはオリジナルに設計、製造して自由且つ
 独自でタイムリーな透明フィルムをお届けします。

2.しなアカン事
 オリジナルであり続ける事はお客様からのご依頼にお応えするためだけでなく透明なモノつく
 りの価値を高め、今以上に業界、市場、社会のために私たちが活躍できる事でもあります。

3.せんぐりきばる事
 益々の変化を求められ、これからの時代に企業として、どう対応をしていくべきなのか?
 その答えを私たちらしく見つけるために、「業界で新たしい発想」から、それぞれの成すべき
 姿で「仲間たちを共に生き続ける発想」を大切にしています。

透明フレキシブル基板”SPET”とは


 透明フレキシブル基板銅張積層板(FCCL)をオリジナルで生産し、FCCLをオリジナルの生産設備でその特徴を活かした透明な導電フィルムの製品加工をしています。
 基板屋が銅張積層板やフィルムラミネートから製品加工できる強みは他社にはありません。
 SPETは透明基板、透明フレキシブル基板、透明アンテナ、透明ヒーター、透明シールド、透明ディスプレイなど、用途別に自由に設計をして展開しております。

透明フレキシブル基板”SPET”の特徴

spet.jpg[SPET」の代表的特徴
1.高い透明性…全光線透過率 89.53%、ヘイズ 1.83%
2.高い耐熱性…部品実装ができるリフロー耐熱温度 180℃
3.低い抵抗値…シート抵抗値 1.42mΩ/□

「SPET」とは、透明基板透明フレキシブル基板透明アンテナ透明ヒーター透明ドットマトリクス・ディスプレイなどの総称

透明フレキシブル基板”SPET”の一般構成

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①フィルム  PET/PC/PI など
②フィルム厚 25μm/100μm/188μm など
③銅箔厚   3μm/9μm/12μm/18μm など
④最小L/S 3μm/100μm(量産6μm/100μm)
⑤表面処理  黒化処理/Ni+Au/Sn など
 *カスタム生産のご依頼もお引き受けいたします

透明フレキシブル基板”SPET”の一般特性

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全光高線透過率:89.53%
ヘイズ値   :1.11%(標準値)
リフロー耐熱 :180℃
比誘電率   :3.18 @28GHz
min L/S   :3μm/100μm(銅箔厚みによる)
*波長別透過などの個別要求にはカスタムでお応えします

透明フレキシブル基板”SPET”の採用事例

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透明フレキシブル基板”SPET”のお問い合わせ先

 ホームページは一般仕様を紹介しておりますので、個々のご要求やご不明点をお持ちの方、さらにカタログなどが必要な方は、ご興味の方は ”こちら”に送信をお願いいたします。
 また、電話でのお問い合わせは、”075-741-8423”までお電話ください。

透明基板”SPET”(Super-Polyethylene-Terephthalate)事業部の考え方

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感動は人との出会いから生まれ、支えられ助けられ、人も企業も成長する。
 透明フレキシブル基板「SPET」が、市場に評価され製品展開が進んどるのは 99.9%は運が良かったさかいやと思いますねん
 運を引き寄せたのは、感動する心があったからやと振り返りまんねん
お客様をはじめ固有の技術を有する企業様方、関係してくれはるみんなと取り組んでいるコンソーシアムの全員がぎょーさん幸せを感じ、えらい豊かになり、一歩一歩進むことでほんま夢を実現したいんや。

透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)とは:SPET応用製品


 部品実装同軸ケーブルがはんだ付けができる透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)はSPETアンテナだけです。
 SPETの誘電特性、低抵抗、高耐熱を活かした応用商品はアンテナ特性が良好なうえ、同軸ケーブルSMAコネクタをはんだ付けできるので、伝送損失が少ない特徴があります。

透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)の特徴

spet.jpg透明アンテナの代表的特徴
1.高い透明性…全光線透過率 89.53%、ヘイズ 1.83%
2.高い耐熱性…同軸ケーブルや通信コネクタの実装ができる
3.低い抵抗値…シート抵抗値 1.42mΩ/□
  *比誘電率3.18 @28GHz

透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)の一般構成

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①フィルム  PET/PC/PI など
②フィルム厚 25μm/100μm/188μm など
③銅箔厚   3μm/9μm/12μm/18μm など
④最小L/S 3μm/100μm(量産6μm/100μm)
⑤表面処理  黒化処理など
 *カスタム生産のご依頼もお引き受けいたします

透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)の一般特性

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全光高線透過率:89.53%
ヘイズ値   :1.11%(標準値)
リフロー耐熱 :180℃
比誘電率   :3.18 @28GHz
min L/S   :3μm/100μm(銅箔厚みによる)

透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)の採用事例

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透明アンテナ(透明フィルム・アンテナ)のお問い合わせ先

 ホームページは一般仕様を紹介しております。 個別のご要求やご不明点をお持ちの方、さらにカタログなどが必要な方、ご興味の方は ”こちらのアドレス”に送信をお願いいたします。
 また、電話でのお問い合わせは、”075-741-8423”までお電話ください。

透明基板”SPET”(Super-Polyethylene-Terephthalate)事業部の考え方

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感動は人との出会いから生まれ、支えられ助けられ、人も企業も成長する。
 透明アンテナが、市場に評価され製品展開が進んどるのは 99.9%は運が良かったさかいやと思いますねん
 運を引き寄せたのは、感動する心があったからやと振り返りまんねん
お客様をはじめ固有の技術を有する企業様方、関係してくれはるみんなと取り組んでいるコンソーシアムの全員がぎょーさん幸せを感じ、えらい豊かになり、一歩一歩進むことでほんま夢を実現したいんや。

透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)とは:SPET応用製品


 透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)は、SPETの即暖(低抵抗)、高耐熱、高透明を活かした応用商品で、透明なヒーターに直接ハーネスコネクタはんだ付けをして採用して頂いており、ご要求に応じた要求設計、形状設計が可能な製品です。

透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)の特徴

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透明ヒーターの代表的特徴

1.高い透明性…全光線透過率 90.0%、ヘイズ 1.83%
2.高い耐熱性…ハーネスやサーミスタなどの実装ができる耐熱性
3.低い抵抗値…シート抵抗値が低いため即暖や低消費電力が可能

透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)の一般構成

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①フィルム  PET/PC/PI など
②フィルム厚 25μm/100μm/188μm など
③銅箔厚   3μm/9μm/12μm/18μm など
④最小L/S 3μm/100μm(量産6μm/100μm)
⑤表面処理  黒化処理/Ni+Au/Sn など
 *カスタム生産のご依頼もお引き受けいたします

透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)の一般特性

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全光高線透過率:89.53%
ヘイズ値   :1.11%(標準値)
リフロー耐熱 :180℃
min L/S   :3μm/100μm(銅箔厚みによる)
*波長別透過などの個別要求にはカスタムでお応えします

透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)の採用事例

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透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)の採用事例動画


透明ヒーター(透明フィルム・ヒーター)のお問い合わせ先

 ホームページは一般仕様を紹介しておりますので、個々のご要求やご不明点をお持ちの方、さらにカタログなどが必要な方は、ご興味の方は ”こちら”に送信をお願いいたします。
 また、電話でのお問い合わせは、”075-741-8423”までお電話ください。

透明基板”SPET”(Super-Polyethylene-Terephthalate)事業部の考え方

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感動は人との出会いから生まれ、支えられ助けられ、人も企業も成長する。
 透明ヒーターが、市場に評価され製品展開が進んどるのは 99.9%は運が良かったさかいやと思いますねん
 運を引き寄せたのは、感動する心があったからやと振り返りまんねん
お客様をはじめ固有の技術を有する企業様方、関係してくれはるみんなと取り組んでいるコンソーシアムの全員がぎょーさん幸せを感じ、えらい豊かになり、一歩一歩進むことでほんま夢を実現したいんや。

透明フレキシブル基板をヨクスル(書籍:2024.6.12)


1. はじめに
 シライ電子工業は創業56年となり、中期経営ビジョンと経営方針が一新された。私の使命は、未来の成長に向けて、独自性のある自社商品を開花させ、新たなビジネス領域を拓くことである。これまで様々な種を蒔いて、透明フレキシブル基板「SPET」の種から芽がではじめた。SPETの種は、多くの方々と出会い、イノベーションに共感を得て、協力をして頂けたおかげで成長し、芽となったことに大変感謝している。これから芽が開花し、SPETを中心とした新たなビジネス領域を拓いて、ステークホルダーの期待に応えていきたいと切に願っている。この事業に真摯に取り組んでいき、文字通り透明な事業として開花し、さらに多くの方々と出会っていければと考える。

2. SPET誕生秘話
 入社当初、京都にある大手ゲームメーカーのゲーム機のプロジェクトに参画し、ゲーム機の開発に携わった。1983年発売のゲーム本体は8bit機の両面基板であったが、16bitになるとVCCIやFCCのEMC及びEMIのノイズ規制に適合する製品を世の中に送り出すことが両面基板では難しくなっていた。ノイズ規制に適合する低価格な基板が必要となり、両面板の片面に銅シールド層を設ける3層基板のGPMを開発し、16bit機に採用された。開発してからGPMは、年間100億円以上売り上げる大ヒット商品となった。今から考えるとGPMを開発したことがきっかけで、基板の開発も手掛けることとなり今に至っていると考える。16bit機発売からも開発は止まることはなく、寝る間も惜しみながら32bit用多層基板の開発、64bitの高速伝送基板設計技術を用いた両面基板の開発をおこなった。
 しかし、これらゲーム機の好調は永遠に続くものでは無く、ゲーム機の切り替え時期は会社の売上が低迷した。上下する売上に対して、会社が対応できずゲーム機からの撤退が決まり、私も某大学の先端科学研究所に異動することとなった。ここで先端科学を用いた将来のビジネスの種を考えながら、すぐにビジネスができる銅ピン挿入基板(他社では銅インレイ基板と呼ぶ)も開発し、回路基板として特許を出願し、その後権利化した。
 これまで手掛けた基板を多く市場に展開をしてきたが、基板は筐体内に入ることが多いこともあり、認知度が低く、社会に基板やシライ電子工業があることを知って頂けないことをやるせなく感じていた。「我々は何を製造している会社なのか」を世の中の人に知って頂ける製品を造りたいと考え、辿り着いたのが透明フレキシブル基板であった。筐体の中にあった基板を筐体の外に出すことで、人の目に基板が触れることができると考えたためである。
 当然のことながら世の中に透明フレキシブル基板はなく、基板業界の流れである基材メーカーから基材を購入、基板メーカーが加工、実装メーカーが実装するフローはなく、透明フレキシブル基板を生み出すために、あらゆることを考える必要があった。透明樹脂は耐熱性が低く、基板に使うことが難しく、頭を抱える日々が続いた。
 悩み続けた結果、基本的には使われることがない工法を用いて実現できる可能性と出会い、耐熱性が低いPETを用いながらも部品実装ができる高耐熱性の透明フレキシブル基板「SPET」を世界で初めて市場に展開することとなった。

3. 透明フレキシブル基板「SPET」
 3-1. 透明フレキシブル基板「SPET」とは

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 写真は東京スカイツリーのシンボルとして日本科学未来館に展示されてスカイツリーの1/300の模型である(出典:AXIS Web Magazine)。白色LEDを実装した透明フレキシブル基板「SPET」を東京スカイツリーの模型に貼りつけて採用された。これがきっかけとなり透明な基板は思惑どおり、人の目につくアミューズメント機器や看板の電飾に採用された。
 実は、当時のSPETは透明度が高くなく、配線幅が100μmであり配線が目に見えていた。筐体の外に出た“透明だが透明感が無い透明な基板”への反応は、新たな商品を好まれる方と批判される方で二分された。
 基板が人の目に触れるという目的を遂げたが、今度は“透明だが透明感が無い透明な基板”を変えたいと新たな欲がうまれ、今に至るまでサブストレートの透明化と配線を見えなくする取り組みを進めていくこととなる。SPETシリーズの「透明アンテナ」はサブストレートが高透明となり、配線も見えなくなってきている。
 進化したSPETは、人の目に触れる場所へとどんどん採用されていくこととなったのだが、結局は透明感が高すぎて、どこに採用されているのかを伝えないと分からないという悲しい現実となった。

 3-2. 透明フレキシブル基板材料「MS-RESIN」とは

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 弊社の強みの一つは、FCCLの透明樹脂を自社開発していることである。このFCCL用の原材料を開発するために、色々なオリゴマーやモノマーなどの調合をおこなった。当時のオリゴマーやモノマーは、透明な基板として用いるには耐熱性が足りず、透明な基板を開発することが大変難しいことを実感することとなる。
 幾度となくオリゴマーやモノマーの調合を繰り返し失敗していたある日、何気なく今までにない調合したFCCLを作製したところ、原型となる透明フレキシブル基板材料ができあがった。写真3は初代SPETで、発表と同時に多くの書籍で取り上げて頂いた。
 当時のSPETのスペックは、全光線透過率85.0%、ヘイズ値は6.1%と今から見ると不充分なスペックであった。初代SPETは“びみょうに白く見えたり、びみょうに黄色く見えたり”する透明フレキシシブル基板であったが、発表と同時に大きな量産の受注を頂くこととなる。FCCLの名称も決めていなかったため、この量産を機に“めっちゃすごい樹脂”から「MS-RESIN」と名づけた。
 のちに会社への体裁から透明フレキシブル基板材料名称は“めっちゃシライの樹脂”の「MS-RESIN」へ変更した。それからの製品は高い透明性を要求されることとなり、2年後には全光線透過率は90.0%までSPETはブラッシュアップされた。さまざまな失敗を繰り返した結果、透明フレキシブル基板材料「MS-RESIN」をより見直すことができ、透明フレキシブル基板「SPET」は成長しつづける材料と基板になった。

 3-3. 透明フレキシブル基板「SPET」加工とは
透明なフィルム製品の代表的な各々の特徴は下記のとおりである。
 1. ITO…スパッタ法などでフィルムにITOを成膜
 2. PEDOT…分散体塗料をフィルムに印刷
 3. 金属ナノ…金属ナノインクをフィルムに塗布後に低温焼結
 4. 金属箔…フィルムと銅箔をラミネート

 SPETは、金属箔をラミネートした透明フレキシブル基板材料「MS-RESIN」を用いて、サブストラクティブ法で加工している。金属箔の不要な部分だけを除去するため、エッチング法とも呼ばれる加工方法である。
 サブストラクティブ法の配線の再現幅は一般的には差最小0.1mm程度で、初代の透明フレキシブル基板も配線幅を0.1mmで引き回していた。お客様の要求は日に日に厳しくなり、透明フレキシブル基板で“配線が見えるのであれば透明フレキシブル基板ではない”とよく言われたものであった。
 この要求からSPETの加工技術は進み、直近では再現幅が3μm前後となった。配線幅が 4μm以下になると人の目には配線が見えないと言われていた。この見えない加工技術を目指したが、加工再現幅3μmができあがっても配線は見えた。目の能力が優れているのか、加工技術が不足しているのか、これからも加工技術を極めていければと考える。

 3-4. 透明フレキシブル基板「SPET」の特徴
SPETの代表的な特徴は下記のとおりである。
 1. 高い透明性…全光線透過率 90.0%、ヘイズ 1.83%
 2. 高い耐熱性…部品実装ができるリフロー耐熱温度 180℃
 3. 低い抵抗値…シート抵抗値 1.42mΩ/□

 全光線透過率は90.0.%、ヘイズは1.83%である。全光線透過率はSPETのサブストレートの透過率であって、要求によってはSPETの透過率を向上させ、ヘイズ値を下げることも可能である。さらにSPETの要求波長の透過などにも対応している。
 透明フレキシブル基板のサブストレートはPETとしている。高い透明性や他のフィルムよりも価格が安いためである。ただPETは耐熱性が低いため、フレキシブル基板として使用するためには、はんだ付けによる部品実装ができない。SPETはこのPETを用いながらもはんだ付け部品実装ができるように耐熱性を高めた。
 さらに、基板業界では当たり前である銅箔を用いるため、シート抵抗値は1.42mΩ/□と、競合のITOやPEDOTなどと比較しても低い。これがSPETの代表的な特徴であるが、PET以外のフィルムでFCCL化や加工もおこなっており、フィルム素材に依存しないことも特徴である。

 3-5. 透明フレキシブル基板の今後
 上記のとおり、配線の再現幅が3μmとなり透明性は大幅に向上した。当面、この見えない配線を用いた製品を市場に送り出していくことになる。この先に進むべき透明フレキシブル基板の方向性は、SPETの特徴であるはんだ付けができる耐熱性を向上した製品となる。開発当初とは異なり透明なサブストレートは進化しており、透明ポリイミドや透明ポリアミド、透明ポリエーテルエーテルケトンなど高耐熱かつ高透明なフィルムが市場に展開している。
 SPETは低耐熱なPETを用いて耐熱性を高めているのが特徴であるが、リフロー温度は180℃がピークで、はんだについては融点が140℃程度の低温はんだを推奨している。この低温はんだは、生産の省エネ化や原材料のCO2削減で注目されている。
 ただ、透明フレキシブル基板の高温実装を要求されるお客様もあるため、PETよりも高耐熱なフィルムを用いた、例えば透明フレキシブル基板「SPI:Super PolyImide」のような基板材料を造り、高耐熱、高透明を要求されるお客様向けに開発を進める可能性がある。
 高耐熱の要求以外にもBeyond5G(6G)向けに低誘電率、低損失材料を用いた透明フレキシブル基板の要求がある。この場合、透明フレキシブル基板「SPTFE:PolyTetraFluoroEthylene」のような製品となる。さらに低損失をターゲットにすると銅箔では表面粗度が粗いため、導体形成をスパッタリング法で平滑化し、そのあとにめっきアップをする両輪の開発も進める可能性がある。
 これら透明な樹脂、導体の形成に加え、配線幅3μmの導体加工技術を組み合わせることで、今後の市場動向を見ながら新たな透明フレキシブル基板も市場に出せればと考える。

4. 最後に
 感動は人との出会いから生まれ、支えられ助けられ、人も企業も成長する。これは創業者からの教えである。透明フレキシブル基板の成長は、多くの出会いを大切にして、感謝し感動の心で運を引き寄せてきた結果である。
 今回、ヨクスル株式会社の福田代表と出会い、『どんな仕事でも、自分に任せてくれたお客様には今以上の成果をもたらして、お客様の現状や将来を必ず良くする。お客様を良くすることで稼ぎを増やして、自分たちも良くなる。そんな会社を作りたい』という想いに共感し執筆を受けた。
 この出会いから我々も成長し、社会もお客様も自分達もヨクできればと考える。このSPETは展示会でも見る機会がないと思われる。ただSPETの成長のため、多くの人と出会いたい。ご興味を頂けた方は、弊社京都オフィスにお越し頂ければ幸いである。これからの皆様方との出会いを楽しみに首を長くして来社をお待ちしている。ぜひ、京都におこしやす!

透明フレキシブル基板”SPET”のお問い合わせ先

 ホームページは一般仕様を紹介しております。 個別のご要求やご不明点をお持ちの方、さらにカタログなどが必要な方、ご興味の方は ”こちのアドレス”に送信をお願いいたします。
 また、電話でのお問い合わせは、”075-741-8423”までお電話ください。

新着情報

新着 PICK UP

2025年01月27日│ネプコン・ジャパンのご来場ありがとうございました

img_1061.jpg第39回ネプコンジャパンにご来場頂き、誠にありがとうございました。
多くの方々と議論ができ有意義な時間を過ごすことができました。
大変お待ち頂いて話ができなかった方々には大変申し訳なく思っております。
申し訳ありません。
別途、連絡を頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

2025年01月17日│第39回ネプコン・ジャパンに出展します

aaa.jpg1月22日(水)~1月24日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「プリント配線板EXPO」に出展します。
今回はメイン事業である基板を中心の展示となりますが、一部透明フィルムも展示予定です。
ご来場を心よりお待ちしております(展示ホール3  E26-44)。

2025年01月01日│謹賀新年

25718847.jpg新年明けましておめでとうございます!
皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。
また、旧年中はひとかたならぬご厚情を頂きありがとうございます。
2025年は「透明基板、透明ヒーター、透明アンテナ」など、社員一同一丸となりサービス向上に尽力して参ります。
皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

2024年11月12日│透明ヒーターがYahooニュースに掲載

aa.jpg自動車ジャーナリスト安藤眞さんが提言するYahooニュースに透明フィルムヒータが紹介されました。
「今年のジャパンモビリティショーに、シライ電子工業という会社から、透明フィルムヒーターというものが出展されていました。光の透過率は約90%と、目で見た範囲ではほぼ透明で、-10℃の環境でも、1分以内に表面温度を5℃以上に上げられるというものです。コストや耐久性がどの程度なのかにもよりますが、液噴射式のウォッシャーやワイパーを付けるより、安くできるのではないかと思いました。」
Yahooニュースへのリンク 

2024年09月17日│Japan Mobility Show 2024に出展します

jms1.jpg10月15日(火)~10月18日(金)まで、幕張メッセで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」(主催:一般社団法人日本自動車工業会)に出展します。

研究開発品を含め、新しい価値を提案します。
ご来場を心よりお待ちしております(展示ホール1  B-17)

https://www.japan-mobility-show.com/

2024年08月09日│お盆休みのお知らせ

aa.jpg平素はひとかたならぬご厚情にあずかり、心から御礼申し上げます。
当社では以下の期間をお盆休みとさせていただきます。

お盆休み期間:8月10日~8月18日
お盆休み中に頂いたお問合せについては、お盆休み期間終了後に順次回答させていただきます。

2024年06月13日│基板の窓口に「SPET」の記事が掲載されました

spet.jpg 基板の窓口(ヨクスル株式会社)の特集記事に”透明フレキシブル基板「SPET」をヨクスル”が掲載されました。
昔話から最先端の内容を掲載しているので、お時間がある時にご覧頂けると幸いでございます。

基板の窓口へのリンク 

2024年04月08日│事務所移転のお知らせ

20240408_071121.jpgますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびシライ電子工業㈱SPET事業本部は事務所を移転しました。
今後とも一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

京都オフィス
住所:京都市中京区瓦町543-1 EDU二条高倉ビル4F
TEL:075-741-8423

2024年02月02日│車室内空間の快適性向上と最適設計技術

hon.jpg1月31日に技術情報協会から「車室内空間の快適性向上と最適設計技術」の書籍が発売されました。
☆CASE時代に向けた室内空間の変化とインテリアデザイン、製品開発、CMFのヒントを掴む!
☆室内空間の安全性と快適性の両立に向けた車室内部材の開発と展望
をテーマにシライ電子工業も執筆しておりますので、是非ご活用ください。

2024年01月22日│ニュースリリース

net.jpgありそうでなかったポリカーボネート基板を上市しました。
ポリカーボネート樹脂は、高い耐衝撃性、透明性、耐候性、耐久性や自己消火性などの特徴があり、車載部品やカメラ、めがねのレンズなどの幅広い分野で用いられています。
そのポリカーボネートフィルムのフレキシブル銅張積層板を開発し、加工したポリカーボネート基材透明フレキシブル基板の出荷を開始しました。

ほんまもんの透明基板”関連サイト”

top1.jpgほんまもんの透明基板

 透明基板、透明フレキシブル基板のパイオニアのシライ電子工業が別サイトも併設しています。
 ”ほんまもんの透明基板”の別サイトも、ご覧いただけますと幸いでございます。

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 基板ネットとは、透明な基板技術を活かして、透明ヒータや透明アンテナ、透明フレキシブル基板で、お客様のお困りごとを解決するサイトです。
  様々なご要望に対応できるように技術提案アドバイザーを揃えております。
  お気軽にお問い合わせを頂けますよう、心よりお待ちしております。

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